低糖質ダイエット及びそれを基にした食品が非常に流行っています。
皆さんのご経験としても外食で食べ過ぎた翌日などに少し白米の量を減らすなどの工夫をすることもあると思います。
その程度で収まってもらえればよいのですが、
このダイエット方法を過剰に行いすぎると体への悪影響を及ぼすことがあります。
体は日常生活の中では糖質をメインのエネルギー源としています。
しかしこれが食事で十分量摂取されなければ代替エネルギーとして脂肪を分解してエネルギーとします。
これが即効性があり低糖質ダイエットのメリットとされている点です。
しかしこの脂肪分解の中でごみとして「ケトン体」というものが出来ます。
これが厄介で溜まり過ぎてしまうとアシドーシスという体が酸性に傾いてしまう状態となり、重症化すると心臓の機能を弱めたり、意識が悪くなったりしてしまいます。
このような事態を防ぐためには
①極端な糖質制限をしないこと
②しっかり水分をとること
の2点が大切になります。
食事は全体のバランスはそのまま全体量をまず減らすことが有効です。
急にご飯やパンの量だけを減らさないように注意して下さい。
それに加えてケトン体を排出するために水分をしっかり取って下さい。
低糖質ダイエットのリスクを知った上で健康で無理のない食事制限をされて下さいね。
(医師・F)