先日、津軽三味線の生演奏を聴く機会がありました。
津軽三味線というと、ジャカジャカと撥を打ち鳴らしながら弾くイメージがあったのですが、独奏ゆえか、はたまたピアノとのコラボレーションゆえか、意外や意外、繊細なメロディも奏で、そのパワーにも圧倒され、大変素晴らしい時間でした。
弦楽器は不思議と哀愁というか、郷愁を誘うような感じがします。
津軽三味線の特徴は竿が太いとか皮が猫ではなく犬であるとか幾つかありますが、そういうことは気にしないで、唯々単純に音を楽しむことで、
心が洗われた気がします。
春先は出会いと別れの季節。
新しい環境に訳も無く不安になったり、落ち着かなくなったりと、心が揺れ動くものです。
かくいう私も、徹底的に気分が落ち込むと、音楽に癒やしを求めるのですが、そういう時は日本語の歌詞が煩わしく感じ、洋楽だったり、クラシックだったり、頭を使わなくていいものにしています。
様々な音があふれて煩わしい生活の中、ふと手を止め、テレビやスマホを切り、耳をすませば、小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、枝葉のゆらめき、よせてはかえす波、自然の中は沢山の音に満ちています。
忙しい現代社会、音の力で疲れた心を癒やし、ほどほどに生きていきたいなぁと思う今日この頃です。
(スタッフ:T)